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2010-12-26 [2010]

今朝は鳥たちがやたらと忙しなく行き来して
見ているこちらも落ち着かない朝だった。

個性的な鳴き声とともにやってきたオナガたちは
この林にやってくるどの鳥よりも存在感がある。
グレーで一見地味そうなのに、頭頂部の黒や
長い尾っぽの先の白が効いてとてもスタイリッシュ。

この時季、朝、部屋のカーテンを開けると
寒さでくもった窓の隙間から榎にとまるオナガを
見つけてハッとすることがある。

まだ薄暗い寒々しい景色の中で、凛としたその姿に
思わず見とれてしまうよ。

Image080.jpg  Image081.jpg

12月はクリスマスをイメージしたカレンダー。
デパチカの混雑ぶりに驚いている間に
クリスマスも過ぎて、やれ大掃除、やれお正月の準備と
いつにもまして気忙しい。。


そういえば、イブの日の朝早く、駅でサンタとすれ違った。
サンタはとても長身でお腹はたっぷり、
真っ白い顎ひげは細く長く伸びていた。

寒い朝だったけど、サンタは白い半袖のTシャツに
サスペンダー付きのお馴染の赤いズボンをはき
クリスピードーナツの大箱がいくつも入った袋を
両手にぶら下げて大股で歩いていく。
おそらく向かう先はベースだろう。

ベース内で売られている食糧品はすべて船便で届けられ、
新鮮なものはあまり手に入らないと聞くから
自国のように準備がかなわぬであろうクリスマスだけに
クリスピードーナツはきっと喜ばれたに違いない。




Image069~04 (2).jpg

もうずいぶん前のことのように思えるけど、
12月の初めに友達と島根へ出かけた。

出雲大社は現在改修工事中なので
お社を拝むことができず残念だったが
境内には厳かで落ち着いた雰囲気が漂い
木々の隙間から明るい朝陽が差し込む道は
歩くほどにとても気持ちがよかった。

ちょうど挙式が行われていて
神前でうつむく綿帽子姿の花嫁が
ひと際美しく見えた。


昼にはお約束の出雲そばと出雲ぜんざいを食べ
電車の時間まで少し余裕があったので旧大社駅を見学。
改札や切符売り場、ホームなどが当時のまま残されて
どれも温かみが感じられる木の駅舎。
この頃の駅に比べると最近の駅はなんて無機質なのだろ。

Image072~00.jpg
旧大社駅

Image074~00.jpg
瓦の亀が面白い。



出雲大社前駅から映画railwaysで登場した
あの”一畑電車”に乗って松江へ移動。

2両編成で懐かしい感じの電車で
菜の花の咲く頃はさぞ気持ちよさそうだ。
車窓を通り過ぎる空は大きく広く澄み渡り
とてもキレイだ。

夕方松江駅に到着し、チェックインを済ませ
さて何か食べようと出かけてみたが、、
どうやら松江の夜は寒く店じまいも早いらしい。

駅前のいくつか開いていた店のメニューを眺め
悩んだ末に駅前で出雲ラーメンを食べたが
あごだしの塩ラーメンはなかなか美味しかった。
翌朝が早いので早々に消灯。


松江は見どころ満載のようだが
時間がないので今回はお城周辺の観光にとどめ
宍道湖に沈む夕日を眺めてから帰路に着いた。


松江のお堀の周りを廻る”松江堀川めぐり”が楽しかった。
冬はコタツで温もりつつ、船頭さんのお国ことばの案内や
優しい歌声を聞きながらお堀周辺の風景を眺めるひと時は
なんとも心地よい。

お堀のカモたちは船を見るとなぜが近寄ってくるが
直ぐに船に背を向け遠ざかる。


途中、いくつかの橋は、船の屋根を降ろさねば通過できず
船頭さんの合図に合せて皆コタツに頭をつっぷすのだが
これがまた面白くて大人たちもなんとなく楽しげだった。

ふと見ると小さな椅子に腰かけている船頭さんが
誰よりも頭を下げねばならず大変そうだったけれど。

途中、生け垣を降りる猫を見つけた。
船頭さんの話しによると、猫は空気穴のような穴から出てきて
お堀の生け垣を器用に登るのだそうだ。
さすがの猫も足場を探す目が真剣だった気がする。

なんとなく和やかな雰囲気に包まれて
楽しい船の旅もおしまい。
チケットは一日有効だから、時間があれば
またのんびり周遊したかったなぁ。



お堀巡りの後は天守閣に登り、城下町を一望。
いつも思うのだが、お城の階段はなんであんなに
一段一段が高くできているだろう。
当時の人はもっと小柄だったはずだし
袴であの階段を俊敏に降りる姿など
どうにも想像しがたいけれど。。



松江城山公園にはいくつか散歩道があって
自然豊かな道をのんびり歩くのも気持ちよさそうだ。
職員の若いお姉さんたちか、お城にほど近いベンチで
お弁当を食べていた。お城を眺めながらのランチか。
なんか素敵だ。


途中、草餅のお団子を食べ、その後、のんびり堀川の外の
小泉八雲記念館や武家屋敷を見て回ったが
情緒豊かな松江の街はどこも居心地がいい。

途中にカワイイ手作り雑貨屋さんやお土産やさんがあり
買ってしまいたいものがたくさんあったが
なんとなく後ろ髪をひかれつつ店を出た。

時間があれば和菓子屋さんとか骨董屋さんを
見て回りたかったが、今回は時間がなくて諦め
その代わりに夕日が美しいと言われる宍道湖畔の
美術館へ向かった。


風が強く、水面が荒々しく揺れる度に水鳥たちも
ぷかぷかと一緒に揺れてかわいらしい。

Image076.jpg


屋外には宍道湖ウサギがいた。
ウサギといってもブロンズ像だけど
近くでみるとかなりリアル。

Image075.jpg

次第に日が傾いて風が冷たくなってきたから
美術館の喫茶店でコーヒーをすすりながら
夕暮れ時を待った。

松江は高いビルがないからなのか
空がやたらと広く空気が澄んで美しかった。
Image077.jpg

いよいよ夕景が美しい時間になると
喫茶店のブラインドが上がり、まばゆい程の夕日が
店内を明るく照らした。

沈む夕日を見ようと外にでてみたら
真っ赤な夕日が湖や澄んだ空を染めて
実に美しい夕景が広がっていた。
こんなに力強い夕日を見たことがあったかしら。
何しろ強烈な光だった。

Image078.jpg


まだまだ見足りない松江だから
また近々行ってみたいな。

堀川めぐりはやはり冬がいいそうだし
夕日も空気の澄んだ冬の方がいいのかな。
寒いけどまた冬にでかけようか♪


さてと。あと2日働けばお休みだ。
がんばりましょっと=3


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コメント 6

ゴーパ1号

おはようございます(^-^)/
松江、行ってみたいな〜と思ってます。
by ゴーパ1号 (2010-12-27 07:59) 

Silvermac

4年ほど前に行かれたところを回りました。
by Silvermac (2010-12-27 16:44) 

春分

出雲へ行かれたか。ご利益があったかなぁ。
私は出雲と言うことでくらもちふさこ先生のマンガを思い出しました。
「出雲のミコトストーリー」っていうんですが、確認すると77年作品か。
Wikipediaで見るとその前後には名作が居並ぶ。一つ一つが懐かしい。
ということで、ぜんぜん別のところに向かってしまいました。すみませんね。
by 春分 (2010-12-27 22:13) 

ken

島根県…行ったことないなあ。
それにしても旅っていいなあ、と思える記事とお写真でした。
ひとりでふらりとどこかへ行きたい…。
今年も1年ありがとうございました。どうぞ良いお年を!
by ken (2010-12-31 16:28) 

asahama

明けましておめでとうございます^^♪
今年もよろしくお願いいたします。

亀の瓦、ブロンズうさぎ、
いろいろなところにかわいいものがありますね。
by asahama (2011-01-02 22:43) 

po-net

☆皆さま。。遅くなりましたが、、
明けましておめでとうございます。
昨年もたくさん訪ねてくださり、どうもありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。

>ゴーパ1号さん
松江は女子心をくすぐる街ですよ。
新しいものがあまりないのがまたいいのです。
是非おでかけくださいまし!

>Silvermacさん
松江はやはり素敵なところですね。
こちらからの交通の便が悪いのですが
何度でも遊びに行きたいところです。

>春分さん
ご利益はどうでしょうねぇ。期待はしてません。笑
お金をあの小銭をあの大きなしめ縄に投げたら、なんと
他の方の投げた小銭がいくつか落ちてしまったのですよ。。
いやいや、申し訳ない。。くらもちふさこさんは別マでしたか?
冬春あなた、、とかそうだったかしら?私も好きでしたが
出雲のミコトストーリーは覚えてないので、今度見つけたら読んで
みようかしら。。

>kenさん
松江は繁華街とかないんですけど、それがまたいいのです。
家族が出来て嬉しかったり、自分だけの時間が恋しかったり。。
なかなか難しいですね。
こちらこそ昨年はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします!

>asahamaさん
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
こちらこそ、今年もよろしくお願いします♪

出雲も松江もぶらぶら歩くのにいいところです。
女の子を意識したお店が最近たくさんできているようで
飽きずにぶらぶらできそうですよ。
堀川めぐりは楽しいので行かれたら是非乗ってくださいね。

>xml_xslさん、きむたこさん
たくさんご訪問いただきありがとうございます。
今年もよろしくお願いします☆
by po-net (2011-01-03 20:20) 

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